「あすなろ」は輪島で箱ものを作る際の木地材として寝かせられていたものです。
輪島では家や塀の外装材としても使われています。
あすなろはヒノキ科の木で、殺菌効果や耐水性も高いのがわかりました。
その効能を活かした器を作りました。
仕上げは水ガラス仕上げ。あすなろの香りはしながら、煮汁の色は付きにくい塗装です。
有機溶剤を使用していない塗料なので体にも安心です。
あすなろのJU-BAKOはあえて高さを抑えた箱を作りました。
昔からある漆のお重は漆の抗菌作用によって食品を保存する箱として、そしてそのまま食卓に上げられる器として使われてきました。
高さがあるお重は食品が沢山入りますが、現代の食卓では入れた料理が見えにくかったりして使いづらいなと思うことがありました。
また、食品の保存も冷蔵庫の無い時代はとても重宝されたと思いますが、現代に置いてお重に入れても食品は冷蔵保存することが多いです。
そのような気づきの元に、保存容器として「お重」というより、器としての「お重」に重きを置いた箱を作りました。
そして、御菓子を入れたり、アクセサリーを入れたりと、今までのお重のイメージに囚われない、様々な使い方を提案したいと思っています。
あすなろのJU-BAKO
150角・極浅 150×150×h27
150角・浅 150×150×h39
180角・極浅 180×180×h27
180角・浅 180×180×h39
素材/あすなろ、水ガラス仕上げ
メーカー/輪島キリモト
制作/2015.02