トートバケツ

トートバックのようなバケツ。

この「トートバケツ」は「そうじるし」の掃除道具シリーズのアイテムの一つです。そばに置ける仕組みがあったり、そばに置ける良さを持つようにデザインしました。

「トートバケツ」は、ブリキのトートバックの様なバケツ。部屋にバケツがあっても違和感なくとけ込みます。壁際などに収まりが良い楕円形のバケツです。流しに水を汲み入れやすいようバケツ本体の高さは低めです。

また、マガジンラックや、台所のジャガイモなどの野菜入れ、ピックニックに行ったときのビールを冷やすクラー、ベランダや屋内での植木鉢、こどものおもちゃ入れなど、色々な使い方が出来るように考えられています。

サイズ/W335×D265×H360(バケツ本体の高さ190)
素材 /ブリキ、本革
企画・運営・販売/掃印協同組合
製造 /日東リビング
制作年 /2005.10
製造終了 Discontinued

こどものコップ

こどもが片手で持てるコップ。

コド・モノ・コトの2006年の展覧会「くーぐー展」に出展するのがきっかけで制作しました。その頃「こどものために」とつくられているモノがどうもオトナの押しつけに感じられていました。息子はそのころ2歳を迎えたばかりで「こどものために」と作られた割れにくいコップやプラスティックのフォーク等は全然使いたがりませんでした。私の使っているカンナで仕上げたつるつるの木の箸や、金属の大きなフォーク、薄手の磁器のお茶碗等を使いたがります。どうにか使えるけど手に余ってアブなっかしい。コップも同じで、大きなものが使いたいというより私が使っているものが使いたいみたいです。
コドモはコドモ用に作られたモノなどちっとも使いたくなく、コドモは親と同じモノのが使いたいのです。
そしてコドモでも手加減なく作られた本当に気持ちよいモノを使いたいのです。

コドモもオトナもどちらも本気でうれしいコップを作ろうと思いました。
色んなお母さんにお話しを聞いたところコドモが小さな頃はぐい飲みをコップ代わりに使わせていたというのもヒントになって、オトナはぐい飲みとして、コドモは片手でも十分扱えるコップを作りました。ガラス作家の高梨良子さんにお願いして作っていただいたほんの少しだけ握りを窪ませた小さなコップです。
オトナもコドモもカンパイが大好き。「おっとと」と注ぎ合うのも大好き。「息子と酒を酌み交わす」というお父さんの夢をいち早く叶えるコップ。二人で何度も「カンパイ!」をしてグビゴク一緒に飲みました。
風邪のときに飲ませるちょっと苦いシロップ薬もこのコップだとクイっと飲み干していました。

今、息子は5歳。この小さなコップはもっぱら私が冷酒を飲むのに使っています。息子は普通のコップも持てるようになってきました。
そのうち息子にコドモが出来たとき、自分の使ったコップで自分のコドモとカンパイするときが来たとき、沢山一緒にカンパイしたことを思い出してくれたらいいなー。

サイズ φ55×h55mm
素材 ガラス
メーカー セルフプロダクト
製作 高梨良子(ガラス作家)
協力 富山ガラス工房
制作年 2006.05
販売 コド・モノ・コト

pocket pocket

ポケットの中の、もう一つのポケット。

男性用のジャケットやジーンズ、シャツのポケットは、寸法がほとんど同じ規格で出来ていることをご存じでしょうか?また一般的な筆記具やカード類、そし てiPod nanoといった製品もすべて、これらのポケットに入るサイズでつくられています。

それなら、このポケットと同じサイズのケースをつくったら。ペンやカードがそのまま収納できて、持ち運びも自由。またポケットのカタチは先がとがってい るので、ポケットにとても入れやすいカタチです。そんな小型ケースが、「Pocket Pocket」シリーズです。

この「Pocket Pocket」のバリエーションは、同じサイズのものを、用途にあわせて使い分けができるよう3タイプデザインしました。

サイズ 縦128×幅105mm(3タイプ共通)「Buttero」
素材 イタリア産タンニンなめしヌメ革
カラー ナチュラル・キャメル
製造 斉藤義幸(cyproduct)
制作年 2005.11
製造終了 Discontinued

踏み台椅子

踏み台と椅子、親子で座れる椅子。

この椅子はこどもの生活のモノ・コトを考えるプロジェクト「コド・モノ・コト」に参加し制作した椅子です。 こどもの洗面台等で使用する踏み台と、こどもの椅子を兼用した踏み台椅子です。

また、親子でも前後に座れます。こどもが大きくなって座れなくなったら、おとなの踏み台や飾り棚として、こどもたちの思い出と共にお使いください。

サイズ W288×D365×H370 (SH220)
素材 タモ無垢材
製作 橋本 裕(スタジオユタカ)
制作年 2005.05
プロトタイプ Prototype

スイッチトレイ

スイッチと鍵の関係

外出時に鍵を手に取るのを忘れて、玄関を出てから「あっ、しまった」と気づくことがありませんか?

「Switch tray」はスイッチプレートに取り付けて使用し、下部がトレー状になっており、鍵が置けるようになっています。

自宅やオフィスの出入りにおいて「灯りのスイッチのON・OFF」と、「鍵を持つこと・置くこと」はセットになっています。そのスイッチに鍵があれば、鍵を取り忘れることはありません。

また、壁面にネジやピンでトレーやフックを取り付けることが出来ない賃貸住宅などでも「Switch tray」はスイッチプレートに設置するので、退去時に元通りにする事ができます。

「Switch tray」の使用によってユーザーは、外出・帰宅時にテンポのよい、キレのある生活をおくることが出来るでしょう。

コクヨデザインアワード2004 優秀賞受賞
プロトタイプ Prototype

テクスチャーインデックス & シール

手触りが、伝えてくれること。

人は、五感をもってこの世界を感じ取って生きています。では五感のうち1つでもその感覚がない人は、物事を感じ取る能力が劣っているのでしょうか?

世界は、複合的で重層的な感覚をもって構築されています。例えば、人が「朝」を感じるとき、視覚障害者は、朝日の”明るさ”を感じることは出来ませんが、太陽の”暖かさ”を感じ、小鳥の”さえずり”を聞き、「朝」を感じ、知り、想像します。健常者が普段感じることを忘れている世界を、視覚障害者は、リアルで当然の世界だと感じています。

モノゴトを感じ、知り、想像した、「喜びの質」は、視覚障害者も健常者も、比べることが出来ない、等価の豊かさを持っています。

この「テクスチャーインデックス & シール」はテクスチャーのある素材を用いることで、視覚障害者が、今まで区別することの出来なかった書類や手紙や書籍、点字文の重要な箇所などを、”手触り”によって区別が出来る製品です。

また健常者も、インデックスに触覚情報が加わることは手の感覚での直感的な動作を助けてくれます。そもそも、テクスチャーと視覚情報は切り離すことが出来ない存在です。

このテクスチャーがもたらす手触りや奥行きのある視覚情報は、様々な人に、豊かな感覚・利便性・満足感をもたらすでしょう。

コクヨデザインアワード2003 優秀賞受賞
素材 コルク、木、ゴム、和紙
プロトタイプ Prototype

クロノミラー Chrono-mirror

鏡に映る、あなたの内側。

この鏡はあなたの「容姿」を映し、そして「数値」も映します。 この鏡は「容姿のアウトライン」を保存でき、現在のあなたの容姿と比較することが出来ます。
鏡がディスプレイになり、身長・体重・体温・体脂肪率・過去の容姿のアウトライン等を表示します。これらのデータは保存することができます。この鏡は「タッチパネル」になっており、任意の情報を呼び出すことが出来ます。
マットがセンサーです。体重・体温・体脂肪率などを計測し本体のディスプレイ(鏡)にデータを転送します。
鏡は、自己確認を行う上で、無くてはならない存在です。しかし、毎日鏡をみていると、目が慣れてしまい、変化の判断が出来なくなります。鏡で、身長・体重・体温・体脂肪率等もチェック出来れば、自己の重大な変化にも、いち早く気づくことが出来るでしょう。

ダイソンデザインアワード2003 優秀賞受賞

The mirror shows your appearance with data about your body. You can record the outline of your body shown in the mirror. That is how the mirror can overlap the recorded image on the real reflected image so that you can visually compare what you were and what you are.
A mirror is essential device to check your body. However it is difficult to find what you have been changed by looking at yourself everyday.
Display of your “profile” (history of your bodyline) together with the data enables you to notice critical change before it is to late.

Dyson Design Award 2003
Excellence Awards

プロトタイプ Prototype
2003.03