MATUREWARE by FUTAGAMI

FUTAGAMIの真鍮鋳肌を活かした建築金物に特化した新ブランド「MATUREWARE(マチュアウェア)by FUTAGAMI」です。
建築金物を意味する『hardware』の”hard”を【熟成した】という意味を持つ”mature”という言葉に置き換え、
【熟成する金物】『MATUREWARE』という造語をブランド名にしました。

FUTAGAMIの特徴である『真鍮鋳肌』の経年変化を楽しめる、人と場所に馴染んでいく建築金物シリーズです。

第一弾として、ネームプレート、レバーハンドル、スイッチプレート、棚受けの4シリーズを発表いたしました。『真鍮鋳肌』の経年変化することを特徴としながら、各シリーズ内で様々な組み合わせができるように構成されています。

MATUREWARE by FUTAGAMI(マチュアウェア バイ フタガミ)

ディレクター・デザイン/山崎義樹 BLOCK DESIGN
スーパーバイザー・デザイン/大治将典 Oji & Design
製造販売/株式会社二上
2015.03

 

具足「磁今・回」

その昔日本で神仏習合して祭られていた頃、まずは神具を用いて仏様を祭ったであろうことを夢想して、神具と仏具が入り交じった具足を考えました。
「花立て」は瓶子が伝来する前から日本にもあったであろうひょうたん型にし、〈瓶子〉に見立てました。
「茶湯器」は〈水器〉に、「仏飯器」は〈米皿・塩皿〉に見立てられるように形作りました。
高台は下部に反りが強く入っている須恵器をイメージしています。須恵器は5世紀中頃〜10世紀頃まで、仏教伝来は6世紀中頃(538 ? 552年)といわれています。

白「生成りの白」
上段左から 「茶湯器(水器)」「仏飯器(米皿・塩皿)」
下段左から 「線香立」 「花立(瓶子)」「香炉」「燭台」

青「刷毛呉須」

黒「刷毛墨」

具足「磁今・回」(じこん・かい)
販売/アルテマイスター
製造/今村製陶
2014.05

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アルテマイスターリリースより

神仏にとらわれず、古来より使い続けられた清浄感・神聖感ある、確かな形を念頭に、
デザイナー・大治将典と今村製陶・今村肇のコラボレーションから生まれた、
現代の住まいや生活信条に相応しい具足、「磁今・回」(じこん・かい)シリーズの誕生です。

JICON・磁今は、現代という『今』に作る『磁器』を仏教用語の『爾今(じこん)』【今を生きる】という意味に重ね、そして創業350年の『今村家』が作る『磁器』という意味で名付けました。今村家は佐世保・三川内に始まり平戸藩の御用窯として作陶をつづけ、十二代が窯場拡張のため有田に窯を移しました。十三代今村博の次男・今村肇が独立。今村製陶を開業しJICON・磁今を作り続けています。

 

 

あすなろの足付き皿 長手

「あすなろ」は輪島で箱ものを作る際の木地材として寝かせられていたものです。
輪島では家や塀の外装材としても使われています。
あすなろはヒノキ科の木で、殺菌効果や耐水性も高いのがわかりました。
その効能を活かした器を作りました。

仕上げは水ガラス仕上げ。あすなろの香りはしながら、煮汁の色は付きにくい塗装です。
有機溶剤を使用していない塗料なので体にも安心です。

天ぷらやお造り、和菓子などの和食はもちろん盛り映えしますが、サラダなどの洋食も意外と似合って使いでのある器です。
高さがあるのでテーブルの上で他の器と並べたときに映える角皿です。

あすなろの足付き皿は角皿としてはもちろん「お膳」のようなトレイとしても使えます。
床座の生活が少なくなり「お膳」は現代の生活では影を潜めましたが、この器であればテーブルの上で「お膳」のように器を載せて使うこともできます。
片口とおちょことつまみ、ビールとコップとつまみなど、ちょっと家で飲むときのささやかな贅沢のために。
または、茶器をのせるステージとして。
ご自由な発想でお使いください。

あすなろの足付き皿_長手

長手・小 300×120×h27
長手・大 360×150×27

素材/あすなろ、水ガラス仕上げ

メーカー/輪島キリモト
制作/2015.02

あすなろのJU-BAKO 長手

「あすなろ」は輪島で箱ものを作る際の木地材として寝かせられていたものです。
輪島では家や塀の外装材としても使われています。
あすなろはヒノキ科の木で、殺菌効果や耐水性も高いのがわかりました。
その効能を活かした器を作りました。

仕上げは水ガラス仕上げ。あすなろの香りはしながら、煮汁の色は付きにくい塗装です。
有機溶剤を使用していない塗料なので体にも安心です。

あすなろのJU-BAKOはあえて高さを抑えた箱を作りました。
昔からある漆のお重は漆の抗菌作用によって食品を保存する箱として、そしてそのまま食卓に上げられる器として使われてきました。
高さがあるお重は食品が沢山入りますが、現代の食卓では入れた料理が見えにくかったりして使いづらいなと思うことがありました。
また、食品の保存も冷蔵庫の無い時代はとても重宝されたと思いますが、現代に置いてお重に入れても食品は冷蔵保存することが多いです。
そのような気づきの元に、保存容器として「お重」というより、器としての「お重」に重きを置いた箱を作りました。

そして、御菓子を入れたり、アクセサリーを入れたりと、今までのお重のイメージに囚われない、様々な使い方を提案したいと思っています。

あすなろのJU-BAKO

大長手・極浅 300×150×h27
大長手・浅 300×150×h39

中長手・極浅 270×120×h27
中長手・浅 270×120×h39

素材/あすなろ、水ガラス仕上げ
メーカー/輪島キリモト
制作/2015.02

箸置き三種

植物や伝統的な形をモチーフにした愛らしい箸置きです。
小さな小皿のようになっていますので、わさびやショウガなどの薬味を添えてお使いいただけます。
スタッキングができますので、収納しやすくなっております。

写真左から
箸置き 剣(つるぎ)
Chopstick rest TSURUGI
size/69×36×h12

箸置き 沢瀉(おもだか)
Chopstick rest OMODAKA
size/φ69×h12

箸置き 二葉(ふたば)
Chopstick rest FUTABA
size/69×33×h12

ブランド/JICON 磁今
制作年/2015.3

 

鋳肌フロアランプ

真鍮鋳肌のフロアランプ

外造パーツ全てが真鍮で出来ているフロアランプです。
高さはソファーに座ったときに丁度良く本が読める高さにしました。
また、お部屋のコーナーなどで間接照明としてもお使いいただけます。

フットスイッチも真鍮製です。

角度調節つまみ

鋳肌フロアランプ
IHADA Floor lamp
w213×d266×h1380
重量約12kg
電球E17型60W

メーカー/FUTAGAMI
制作年/2014.9

足付酒盃

日本酒を楽しむための足付きの酒盃

古今東西の足付きの器をモチーフに、
日本酒の味わいに集中できるような器を目指しました。

画像左から、
香りを長く味わいたい吟醸酒などは「すぼみ」を。様々な温度のお酒に向いている形です。
沸き立つ香り、繊細な味のお酒、熱燗には「ひらき」を。常温、燗が向いている形です。
微発泡酒、端麗なお酒には「ほそみ」を。冷酒が向いている形です。

様々な世界の地域に仕事で伺う際に、日本酒が飲まれているのを見てきました。
2014年の現在はスシバーはもうどの国でもあって、ジャパニーズラーメンやイザカヤがブームになっています。
日本人の私たちが「今日はちょっと良いワインを飲もうかな」という感覚に近いところまで世界で日本酒が一般化しつつあります。

しかし、海外で日本酒を飲んでいるところに居合わせた時に、日本料理専門店以外では盃やぐい飲みを使って飲んでいるのを見たことがありません。
普通のグラスや、気を使っていてもワイングラスがせいぜいです。
私たちが湯呑みでワインを飲んでいるような違和感がありました。
また、伝統的すぎる盃を使って飲みたいと思うような人も少数派だとも感じました。
日本人の私たちがカジュアルなワイングラスでワインを楽しみたいと思うのと同じように。
海外の方にも日本酒を飲まれる際にも、器と共に豊かな時間を味わってもらいたいと思いました。

美味しい日本酒を出す日本のお店でシャンパングラスやワイングラスで日本酒を提供しているのを見たことがあります。
機能としては正しいのかもしれませんが、盃でワインをいただいているような違和感がありました。

それら二つのことが気になって、この酒器のデザインを始めました。
海外の方にも、日本酒の味わいを深く味わいたい人にも向いているような酒器を作りたいと思いました。

現代の和洋折衷を目指すJICONは、ヨーロッパのゴブレット、景徳鎮の馬上杯、ペルシャの背の高いゴブレットなどを意識しながら、きちんと日本酒のための器と感じられるようにデザインしています。

淵錆

画像左から

足付酒盃 すぼみ
SAKE Vessel with Stem SUBOMI
φ60×h70

足付酒盃 ひらき
SAKE Vessel with Stem HIRAKI
φ78×h53

足付酒盃 ほそみ
SAKE Vessel with Stem HOSOMI
φ58×h73

ブランド/JICON 磁今
制作年/2014.9

菱形注器

「差しつ、差されつ」しやすい注器

日本酒の醍醐味にお互いに注ぎ合う行為「差しつ、差されつ」というのがあります。
一つの注器からお酒を分け合いながら、お互いの酒盃の減り方を気にしながらすっと注ぎ合う行為はなんとも楽しい一時です。

向かい合って飲んでいる際に、注器を持ち替えなくてもスムーズに注ぎ合えるように両端に注ぎ口を付けました。
本体の菱形の形は手にとても馴染む形です。正面の人にとても注ぎやすく持つことができ、また独酌でも注ぎやすく持つことができます。

容量は二合弱、300ml入ります。
注ぎすぎ注意な注器です。

菱形注器
Diamond SAKE Pitcher
96×138×h96

ブランド/JICON 磁今
制作年/2014.9

あすなろのJU-BAKO 正方形

「あすなろ」は輪島で箱ものを作る際の木地材として寝かせられていたものです。
輪島では家や塀の外装材としても使われています。
あすなろはヒノキ科の木で、殺菌効果や耐水性も高いのがわかりました。
その効能を活かした器を作りました。

仕上げは水ガラス仕上げ。あすなろの香りはしながら、煮汁の色は付きにくい塗装です。
有機溶剤を使用していない塗料なので体にも安心です。

あすなろのJU-BAKOはあえて高さを抑えた箱を作りました。
昔からある漆のお重は漆の抗菌作用によって食品を保存する箱として、そしてそのまま食卓に上げられる器として使われてきました。
高さがあるお重は食品が沢山入りますが、現代の食卓では入れた料理が見えにくかったりして使いづらいなと思うことがありました。
また、食品の保存も冷蔵庫の無い時代はとても重宝されたと思いますが、現代に置いてお重に入れても食品は冷蔵保存することが多いです。
そのような気づきの元に、保存容器として「お重」というより、器としての「お重」に重きを置いた箱を作りました。

そして、御菓子を入れたり、アクセサリーを入れたりと、今までのお重のイメージに囚われない、様々な使い方を提案したいと思っています。

あすなろのJU-BAKO

150角・極浅 150×150×h27
150角・浅 150×150×h39

180角・極浅 180×180×h27
180角・浅 180×180×h39

素材/あすなろ、水ガラス仕上げ
メーカー/輪島キリモト
制作/2015.02

 

 

あすなろの神棚盆

コンセプト あすなろの神棚盆

三宝にお札が立てかけられるようになった神棚盆です。
盆の後ろにあるスリットに3体のお札を横に並べてお祀りすることができます。
わたしは寝室で使っている和室の朝日が綺麗に入る窓辺に設えました。
目を覚ましたときにまず目に映る光と神棚。心が洗われ清々しく一日をはじめられるようになりました。
皆様もお家の良きところに設えお祀りしてください。

川越氷川神社での展覧会「わたしの神棚・展」にて発表いたしました。

サイズ/300×150×h33
素材/あすなろ、水ガラス仕上げ
製作販売/輪島キリモト
デザイン/大治将典
2015.05

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わたしの神棚・展
2015/5/24(日)〜5/30(土)

日本人は目に見えないものを身近に感じ、
感謝をもって日々を過ごしてきました。
そうした暮らしのなかで神棚は多くの家庭で祀られたのです。
何かと気忙しい現代にあっても、
日本らしい素朴な感謝の心が続いていくことを願い、
11人の作家の方々に「わたしの神棚」を製作していただきました。

赤木明登(塗師)/大治将典(手工業デザイナー)
川合優(木工作家)/熊田剛祐(東屋)
小泉誠(家具デザイナー)/竹俣勇壱(金工家)
辻和美(ガラス作家)/中村好文(建築家)
西浦裕太(木彫刻家)/堀道広(漫画家)
山口信博(グラフィックデザイナー)