「陽は沈む。また朝が来るまで。」





御蔵島にあるツゲとクワの木材を使ったアートプロジェクトの一貫として制作させていたいだきました。

御蔵島の山に登り、桑の木を見てきました。樹齢を経た大きな桑の木は山にほとんど残っていません。御蔵島のツゲの木は植林されていますが桑の木は植林することができないそうです。そして島の木材出荷場では行き場を見出せていない桑の一枚板たちをたくさん見ました。
この材をただ消費するようなものを作ってはいけないと思いました。いつか何百年か後、また御蔵島に桑の木が茂り大きくなるまで、今残っているこの貴重な材は島に直接来て一枚一枚木と話すように選んで責任を分かち合える人だけに手渡したらいい。木は材木になっても何百年も残せます。2021年の御蔵島の海・山・桑の木の現状を象徴するものを作ろうと思いました。
御蔵島は陽が海に沈みます。海に沈む赤い太陽の様に陽が欠けたような板をつくりました。欠けているように見えるところは木の表皮の部分です。
遠目では、日の沈む太陽に見え、近寄ると、欠けてしまった不完全な板に見え、間近で見れば、欠けたのではなく力強い表皮だとわかり、複雑でキラキラひかる木目から何百年の年月を経た分厚い桑の一枚板から切り出され連なって作られた三枚の板だとわかります。

Large size = 330×291×t24
Medium size = 330×198×t24
Small size = 315×123×t24

 

御蔵島の
宝物
黄楊と桑

東京都には、11の有人離島があります。『d design travel』の一環で、東京にある離島の観光とものづくりを、ロングライフデザインの視点で取材しました。11ある島のひとつ、御蔵島には、長い歴史の中で、島に暮らす人々が守り続けた豊かな森があり、樹木は島の大切な産業とされています。中でも、御蔵島の黄楊と桑は目が詰まっていて硬く、粘りがあり、緻密な細工に適した最高級素材として扱われてきた特別な存在でした。
将棋の駒や櫛、判子の材料として重宝されている黄楊、江戸指物の高級材として多くの職人に使われた桑。
それらを今の時代のクリエイションに重ねたら、新たな魅力と側面を発見できないかと考え、プロダクトデザイナーの大治将典さん、木工作家の田中孝明さんと御蔵島を訪れました。
島の人々が「神山」と呼ぶ森の中を歩き、何百年もかけて生長する樹木に触れ、材を選び、そこから感じたことを、
それぞれ作品に表現していただきました。
育つのに100年かかる材を使うなら、100年残るものづくりを。
木目に刻まれた御蔵島の歴史と自然環境、そこに暮らす人々の営みを感じていただけたら幸いです。

2021. 3. 25 ‒ 3 . 29
主催:D&DEPARTMENT PROJECT 協力:凸版印刷株式会社(東京宝島事業事務局)



ふくら盆

ふっくらした形からふくら盆と名付けました。
1人分の食事がピッタリのる「ふくら盆  ソロ」、2人分の料理も余裕で載せられる「ふくら盆  デュオ」の2サイズです。


「ふくら盆  ソロ」は一人膳にできるトレイです。ランチョンマットや折敷のように使えます。

「ふくら盆 デュオ」」はちょっとしたサイドテーブルのような大きさです。ホテルの自室で食べるブレックファーストや、浴衣を畳んで2人分置けたり、お店で商品のディスプレイトレイに使えたり等、プロの現場でお役にたてるように作りました。

指が入りやすくて持ち上げやすいような高台になっています。
材は栗の集成材でできています。

『ふくら盆  ソロ』
Fukura Tray for One
W420×D315×H18.5

『ふくら盆  デュオ』
Fukura Tray for Two
W630×D420×H24

材料:栗
塗装:ガラス塗料

メーカー/四十沢木材工芸
2021.03

IMPLEMENTS STANDARD PLATE


端正さの中に気遣いのある皿。

キリッとした端正な佇まいの中に、使いやすい気遣いが施されているプレート皿です。
フラットで広い見込みは、ナイフ・フォークが使いやすく、また盛り付けしやすい形状です。
パリッと張りのある形で作られた縁は、ディナープレートとして使うときは華やかに、
取り分け料理を盛りつけるときは料理が溢れにくい、使い回ししやすいプレートです。
グルっと刻まれた見込みのラインは、盛り付けた料理が映え、
カトラリーで料理がすくいやすい「返し」としても機能します。
釉薬はどこか懐かしさを感じるようなマットな白とブルーグレー。
一つ一つ手で掛けられ釉薬は程よいムラ感があり、工業製品にはない味わいがあります。
ブルーグレーの釉薬はIMPLEMENTSの家具に使われているウォールナットに合うように調合しました。

S Φ200 H28 mm
M Φ230 H31 mm
L Φ260 H35 mm

撮影
尾鷲陽介 Yosuke Owashi

ブランド/IMPLEMENTS
製造/JICON 磁今
2018.9

キャンドルスタンド  Candle Stand

火のある暖かな食卓。
磁器と真鍮のキャンドルスタンド。

食卓にろうそくの明かりがあると食事も暖かく感じます。炎を見つめるとホッとします。静かに誰かと語り合いたくなります。
ろうそくを差し込む欧米タイプのキャンドルスタンドです。差し込む部分は真鍮の受け皿になっています。
3つの太さ(ろうそく、真鍮受け皿、磁器の支柱)を揃えた、スッキリとしたキャンドルスタンドです。

キャンドルスタンド 小 (Candle Stand S) 口径φ36mm h90mm 底径φ80mm
キャンドルスタンド 中 (Candle Stand M) 口径φ36mm h120mm 底径φ80mm
キャンドルスタンド 大 (Candle Stand L) 口径φ36mm h150mm 底径φ80mm

直径約23㎜のテーパーキャンドルがご利用いただけます。
キャンドルを差し込む部分は真鍮製です。

メーカー/JICON 磁今
2021.03

ara! リフォームできる、木の器

小さなお子さんが使いやすく、その後大人も使うことができる、木の器シリーズ「ara!」
離乳食を始めた1歳から器がしっかり持てるようになる5歳くらいまでを想定して作られています。
あえて分厚い木のまま作られた木の食器は重く安定していますので、お子さんが器を誤ってひっくり返しにくくなっています。
器をしっかり持てない1-2歳のお子さんもスプーンだけでも料理をすくいやすいように縁に「返し」があります。
両手でしっかり持てるよう耳のような持ち手がついています。あえて穴の空いていない持ち手は、お子さんが穴に指を引っ掛けて器を落としにくく、しっかり器を持たないと持ち上げられないため食事に対する集中力を高めます。
その後お子さんが大きくなり器を使わなくなった際は、内側の経年変化を残したまま普段使いしやすい形にリフォームすることができます。
縁を噛んでしまった歯型の跡、内側のフォークの跡、そんな愛しい記憶を内側に残したまま、日常に使いやすい外形に木を削ってリフォームします。
「ara!」は木の器だからできる「器の記憶」と「使い勝手の変化」に対応する、木の器シリーズです。

ara! コップ
耳のような持ち手を両手でしっかりにぎり持てるコップです。
持ち手に穴が空いていないので誤って指を引っ掛けてコップを倒しにくくなっています。

幅123mm×直径75mm×高さ66mm
リフォーム後 直径75mm×高さ66mm

ara! プレート
耳のような持ち手が縦方向についていますので、お子さんの小さな手でも上手にしっかり器を押さえておくことができます。
分厚い木のまま作られ重く安定しています。スプーンで料理をすくいやすいよう縁に返しがついています。

幅217mm×奥行135mm×高さ30m
リフォーム後 幅177mm×奥行135×高さ30mm

ara! ボウル
耳のような持ち手を両手でしっかりにぎり持てるボウルです。
持ち手に穴が空いていないので、誤って指を引っ掛けてボウルを倒しにくくなっています。
スプーンで料理がすくいやすいよう縁に返しがついています。
分厚い木のまま作られ重く安定しています。まだ上手に器を手で押さえておけないお子さんもスプーンだけでも料理をすくいやすくなっています。

幅153mm×奥行105mm×高さ49mm
リフォーム後 直径105mm×高さ49mm

メーカー/四十沢木材工芸
2020.10

KIYO Dessert Cutlery

KIYO
デザートスプーン Dessert Spoon
デザートフォーク Dessert Fork
菓子切り Dessert Knife

Simply made of Zirconia

オールジルコニア製のカトラリーシリーズです。ジルコニアの石を思わせるマットな質感は食卓に悠久の豊かさをもたらします。
KIYOデザートカトラリーは和菓子を食べやすいように形作られました。
和菓子のカトラリーといえば漆や木の匙やヒメフォークが一般的でしたが、厚ぼったい匙やお菓子をすくいづらいヒメフォークは、どうしても使いづらさがありました。
KIYOデザートカトラリーは最薄部が0.8mmになっており、食べづらい和菓子もすくいやすく口当たりもなめらかです。
石を思わせるジルコニアの佇まいは和の設えにも似合い違和感がありません。

KIYO Dessert Cutlery
KIYO is a collection of dessert utensils made entirely of zirconia.  This series was designed to enhance enjoyment of delicate dishes such as traditional Japanese sweets.

Thick wooden spoons or cocktail forks are not ideal for full appreciation of the delicate presentation of these exquisite treats.  Conversely, KIYO is made to be precisely 0.8 mm at its thinnest, preserving the presentation of any elegant dish.  Additionally, zirconia provides a pleasant texture in the mouth without imparting a metallic taste.

The matte texture of the zirconia is evocative of stone, bringing elegance and richness to the dining table.  It also fits a traditional Japanese setting perfectly.

KIYOデザートスプーン
和の設えにも似合う佇まいをもった、小さなレンゲのようなジルコニアのスプーンです。
寒天やわらび餅のようなすくいづらいお菓子もするりとすくえます。

KIYO Dessert Spoon
This dessert utensil made of pure zirconia resembles a small soup spoon and perfectly suits a traditional Japanese setting.
It is ideally used with sweets such as kanten and warabi-mochi which are usually difficult to scoop with a regular spoon.

KIYOデザートフォーク
和の設えにも似合う佇まいをもった、先割れスプーンのようにすくいやすい皿部のある二本歯のジルコニアのフォークです。
お菓子にかかっているきな粉や餡などもお菓子と共にすくいやすいよう形作られています。

KIYO Dessert Fork
This is a two-pronged fork made of pure zirconia that also suits a traditional Japanese setting.
Its unique shape allows the enjoyment of any treat in its entirety, as it can act as a regular fork while simultaneously scooping up toppings such as the kinako and anko that often accompany traditional Japanese sweets.

KIYO菓子切
和の設えにも似合う佇まいをもった、ジルコニアの菓子切です。
日本刀のような形状はお菓子を切りやすく、またマットなジルコニアの刃はお菓子がこびりつきにくく大変切りやすくなっています。

KIYO Dessert Knife
This is a pure zirconia utensil with a shape resembling a traditional Japanese sword. The matte, smooth texture makes it very easy to cut delicate sweets without sticking.

メーカー/ZIKICO
2020.11

帯ノコのコ

入れ子式になっている帯ノコ盆の中に納まる帯ノコのコ。帯ノコ盆製作工程の最後に生まれたのがこの子です。ちょっとしたおつまみ入れや小物の整理に使えます。
材料はもちろん帯ノコ盆と同じ国産栃材。

内側はナッツを入れても指ですくいやすいカーブがついています。
小サイズは、おつまみを入れて手でひょいっと持って手渡し出来、あちこち移動してもちょうど良い大きさです。
大サイズは、チップスやクラッカーなどを入れたり、メガネやペンなどテーブルまわりの小物を入れたりするのに良いサイズです。

『帯ノコのコ 小 』
材料:トチ
サイズ:W166×D104×H20 mm
塗装:ガラス塗装

『 帯ノコのコ 大 』
材料:トチ
サイズ:W244×D163×H20 mm
塗装:ガラス塗料

メーカー/四十沢木材工芸
2020.10

バターケース

テーブルにある姿が凛として美しいバターケース。片手で持ち上げたときに持ち上げやすいように縁に覆輪があります。国内はもちろん、海外市場もターゲットに考えて様々なバターのサイズに合わせました。国産の一般的なものは「バターケース」にすっぽり収まります。「ハーフ」は半分に切ったもの、カルピスバターなどでは四ッ切にしたものが入ります。バターとケースとの間にバターナイフも入れやすく、フタの開け閉めにもストレスがありません。ケースごと冷蔵庫に入れても問題ありません。

モチーフは香合。四十沢木材工芸が輪島塗木地を作る中で培ってきた伝統的フォルムを昇華しデザインしました。蓋と身が重なる部分はインロー式、身側には覆輪があります。四方はゆるい胴が張った形、蓋の上面はさらに微妙なカーブを描いており、カンナ仕上げの職人の手わざが生かされています。
材料は国産桜材。少し赤みがある優しい色合い、すべすべした手触りです。

『 バターケース ハーフ 』
材料:桜
サイズ:W85×D85×H51 mm
塗装:ガラス塗装

『 バターケース 』
材料:桜
サイズ:W145×D85×H51 mm
塗装:ガラス塗料

メーカー/四十沢木材工芸
2020.10

掛け時計『トゥインクル』

陽の光が長く部屋に差し込むようになったなぁとか、日暮れが長くなったなぁとか、陽の光で季節を感じることがあります。
家にいる時間が長くなって、時間には追われない生活になり、正確な時刻や予定はスマホが通知してくれるようになって、時間の経過を愛おしむ生活をしたいと思いました。
今回デザインした真鍮鋳肌の掛け時計はどれも12分割の影が落ちて時刻の区切りが見えるようになっています。

トゥインクルは12角形の多面体の3角形12面一つ一つに光がきらめきます。
季節によって変わる、きらめく光と隣り合う面の影の出方もお楽しみください。

メーカー/FUTAGAMI
制作年/2020.10

掛け時計『ルナ』

陽の光が長く部屋に差し込むようになったなぁとか、日暮れが長くなったなぁとか、陽の光で季節を感じることがあります。
家にいる時間が長くなって、時間には追われない生活になり、正確な時刻や予定はスマホが通知してくれるようになって、時間の経過を愛おしむ生活をしたいと思いました。
今回デザインした真鍮鋳肌の掛け時計はどれも12分割の影が落ちて時刻の区切りが見えるようになっています。

ルナは月の表面のような鋳肌の表情に12本の筋が伸びています。
季節によって変わる、ザラッとしたテクスチャーに伸びる柔らかな影もお楽しみください。

メーカー/FUTAGAMI
制作年/2020.10